おかん日記 次男 長男

自閉症の弟が馬鹿にされているのを見た長男が取った行動

投稿日:2016年12月18日 更新日:

仲良し兄弟

学校で支援級に在籍する弟が、他学年の児童に馬鹿にされているのを見た長男。
いつもは学校で弟と出くわすと逃げるようにその場を離れる長男が、その時取った行動は・・・!

計り知れない長男の胸の内、成長、意識の変化に胸が熱くなりました。

 



学校では次男と関わりたくない長男

長男と自閉症の次男は、同じ地域の小学校に通っています。
長男は通常級、次男は支援級。

長男は一貫して学校での次男との関わりを、強く拒んで来ました。
なるべく同じ場所にいないように、また支援級と各学年(通常級)との交流授業では、必ず次男には参加させないように強く希望しました。

「おい、弟おるで!」
「あれ弟ちゃうん?」
と皆に言われるのが嫌だから、と言っていました。
それは、弟が支援級だからとか、自閉症だからとかではなく、どんな理由であれ友達に冷やかされたり注目を浴びるのが嫌なんだと言う長男。
実際、私や主人が学校に行くのも嫌がります。

「散髪したん?」
そう聞かれるのも嫌だから、ちょっとずつ小まめに散髪して欲しがります。

 

兄は兄の人生を、弟は弟の生きる道を

所構わず大声を出す次男を、長男はいつも「恥ずかしい」と言っていました。

自分の弟を恥ずかしいと思うなんて・・・
正直、そんな風に思ったり態度に出す長男に対して“あきらめ”とういか、“兄らしさ”を期待しなくなっていました。

「ママ達がいなくなっても、あなたの人生を次男に寄せる事は無い。
最低限のお金は残しておくから、お金の管理だけしてあげて欲しい。
あなたの人生、あなたの思うように生きて」

いつもそんな風に長男には話しています。

我々が生きている間に、何とか次男が安心して暮らせる施設を探さないと、長男には出来るだけ次男のことで負担をかけないように。
そんな風に常々考えていました。

 

その日、知らない上級生がやってきて・・・

ある日の昼休み、
見知らぬ上級生が次男に興味を示し、関わろうとして来ました。
最初はじゃんけんをしたり次男にも笑顔が見られたようなのですが、途中ちょっとしたきっかけで気持ちを崩してしまった次男が怒り出したそうです。

ゴタゴタとする中で、上級生とその仲間たちは次男に対して“しっしっ!”と追い払う仕草をしたり、(書くのも辛いのですが)“キチ○イ”と言ったりしたそうなのです。

本当に胸の痛くなる汚い言葉や態度に、悲しくなりました・・・ ( ノω-、)

 

それを見ていた長男が取った行動

たまたま数人の友達と現場近くで遊んでいた長男は、その様子を遠巻きに見ていたようなのですが、泣いて怒る次男に駆け寄り
「どうしたんや?なんかあったんか?」
と声をかけたというのです。

そこまででも今までの長男では考えられない行動なのですが、更に驚くべきことに次男と絡んでいた上級生(長男より1つ下の学年の子)達の“しっしっ!”という仕草を見て、その場でその子たちの元に行き、そのような仕草をたしなめたというのです。

「そういう(仕草や汚い言葉でののしる)事は、したらアカンやろ?
ましてや相手は小さい下級生やん。
自分らより年上の強い相手にやったらまだしも、弱いと分かってる者に対してそんなんしたらアカン」

 

長男の思い、意識や気持ちの変化

その後は、教師も含めて当事者同士で事実確認と次男への謝罪、そしてクラス全体への指導という形で事態は収束したそうです。

帰宅した長男に話を聞くと

「弟が絡まれてるのを見て、本能的に動いた。
やっぱり弟やし・・・」

 

お兄ちゃーーーんっ!!。ヽ(●゚´Д`゚●)ノ゚。
ありがとう!!(号泣~)
お母さん、嬉しいっっ!!!

いつの間にそんな兄としての自覚が芽生えていたの?
しかも、なんて冷静かつ的確な下級生への指導!
なんだか以前とは別人のような対応に、ただただ驚き感動しました。

 

自分で自分を信じられるという事の大切さ

今回の一件で、長男を心底見直しました。
人目を気にしておどおどしていた長男が、人目も気にせずに弟の為に動いてくれたコト、本当に感動しました。

体も急激に大きくたくましくなったコト、かけっこが学年で1番早くなったコト、一緒に宿題に取り組みコツコツと家庭学習を積んでテストで良い点を取れるようになったこと、毎日パパとやるカードゲームでは殆ど負けなくなったコト等々・・・
小さな成功体験の積み重ねで、きっと長男は自信がついてきたのだと思います。

『自信』とは・・・
自分で自分の能力や価値などを信じること。
自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。

間違いなく長男は自分を信じることが出来るようになって来たのだと思います。
なんて喜ばしいことでしょう!
自己肯定感です!
生きる上で我々が一番大事にしたい、と考える『自己肯定感』です!

 

障がい児と兄弟とのバランス

思えば次男の障害が3歳で分かってから、長男には色んなコトを我慢させたり辛く当たったりした事もあったように思います。
次男にばかり手が掛かっているのを、長男は「僕はほったらかされてる」「両親に愛されていない」「僕は大事じゃないんだ」、と感じていたかも知れません。

親の我々もピリついていたし、到底長男にまで心を配る余裕はありませんでした。

改めて思い返せば、その頃から長男の様子は明らかに変わってきていました。

 

長男からのSOS

「子供らしさ」がなく、いつも周りの目を気にして、気持ちが高ぶりやすく強い癇癪を起したり、友達をいじめるような行動をしたり・・・

あれは長男からのSOSだったんだと思います。
ごめんよ、長男っち・・・(ノ_-。)

次男が就学し、少しずつ我々もゆとりが出てきたのと同時に、長男が学校でちょいちょい問題行動を起こすようになり、担任から頻繁に電話が入るようになったのをきっかけに、「もっと長男との時間を大切にしなくちゃ!」と遅ればせながら気づきました。

一緒に宿題に取り組むようになり、長男に興味を示すようにしました。
それは甘々で優しいばかりではなく、
「字が汚いー!書き直しー!」
と、やいやいうるさくも関わり続けました。

学校では
「ママがうるさいねん!」
とか言いつつも、嬉しそうだったと担任から聞きました。

 

親が変わると子どもも変わる

明らかに長男はその頃から少しずつ変わって来たのです。
次男に対して対抗心むき出しだったのが、少しずつその態度は軟化して行きました。

障がい児がいるとそちらにばかり目が行きがちですが、ちゃんとその兄弟をしっかり見てやることで、放っておいても兄弟がその障がい児を気にかけてくれるようになるんですね。
いつからか家では長男が次男を気にかけて、ちょいちょい面倒を見てくれるようになりました。

でも、外(家以外の場所)で弟を気に掛けるほどの余裕は、まだ無いと思っていました。
いつの間にか自信と責任感が養われていたのですね・・・・(;~;)感動です!

 



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