次男 特別支援

生きる力として『九九』を覚えて欲しい

投稿日:2016年12月2日 更新日:

働く人たち

子どもが将来社会の一員として働けるように、自立出来るように、最低限の生きる力を付けてやりたい!
人の親なら我が子の将来をそんな風に案じるのは、誰でも同じではないでしょうか。

特に、お子さんが何らかの障がいをお持ちの親御さんは・・・

はい、私自身のことです。

 



障害のある子どもの将来を案ずる

息子が発達障害と明確に診断された時、真っ先に考えたのは
「私たち親が死んだら、この子は一人で生きて行けるのだろうか」
という事でした。

障がいあるお子さんをお持ちの親御さんの多くは、
「子どもの将来を真っ先に心配した」
と、皆さん口を揃えて言います。

どうしたって順当に行けば親の方が先に逝くのだから、障害のある息子にはその時までに出来るだけ自分の足で今後の人生を歩いて行けるように力を付けてやりたい、と思っています。

 

兄弟姉妹を頼りにする?

兄弟を可愛がる兄

障がい児のいる兄弟姉妹の中には
「私が○○(障がいのある兄弟)の面倒を一生みる!」
なんて、親にとっては涙が出るほどありがたい申し出をしてくれるお子さんもおられるようです。

「(障がいのある)○○ちゃんを将来助けてあげて欲しくて、もう一人産んだ」
というお母さんにも会った事があります。

私は、出来るだけ兄弟児の力を借りずに、福祉制度や外部のサービスなどで支援を受けながら自立した生活をしてほしい、と考えております。
(その辺りは各家庭の事情や考え方などによって、それぞれ違うものだと思います。)
その為にも、出来るだけの生きる力を付けてやりたい!と思っているのです。

 

自立に必要なスキルとは?

パソコンをする作業員

明確にコレとコレがあれば、なんてのは多分無いんだろうと思います。
多かれ少なかれ他人様の支援が必要になる事は明確なのですから、少しでも息子自身で出来る事を一つでも多く増やしてやり、支援者の負担を軽減したい。
また、息子自身にとっても「出来る」が増えるということは、自己肯定感にもつながると考えます。

息子の能力を見極め、出来る事・出来そうな事にはどんどんチャレンジさせてやりたいのです。
障がいがあるから、とあきらめず、息子自身にもチャレンジしてみて欲しいのです。

 

子どもが覚えようとしなかった九九

九九表

いつも息子が使っているベネッセの九九表

小学2年生になり、通常級では『九九の暗記』が求められました。
息子が取り組む家庭学習教材“こどもちゃれんじ”でも、九九の勉強が始まりました。
遊びながら楽しく九九を覚えられるような教材が届きましたが、殆ど手を付けようとしなかった息子。
宿題やちゃれんじ教材での掛け算問題では、九九表を見ながら答えを出していました。

最初は「九九を覚える、なんて息子には無理なんかナ」と、一切挑戦すらしませんでした。
支援級の担任に相談してみると
「本人が九九に興味を示したら、で良いんじゃないでしょうか」
と言われたので、それで納得していました。

 

息子の様子から可能性を感じた

九九を覚えていない息子でも、毎日の宿題やちゃれんじ教材には九九表を見て取り組みます。
(宿題は支援級で出されるものなので、九九の初歩の初歩くらいの問題なのですが。)

しかし、よく見ていると九九表を見ずに両手を使ってひたすら足し算で答えを出していました。
つまり“3×4”だと“3+3+3+3”のように、

「3、6、9・・・12!」

どうやら掛け算になる理屈はしっかり理解できているようだ。
しかも2の段の九九なら、かなり計算(足し算)が早い様子。

ゆっくりでも、何度も繰り返すことで覚えられるかも!

直感的にそう思いました。

 

声に出して解く九九表問題を作成

九九の練習問題

ひたすら繰り返し声を出して書くことで、リズムで覚えられるかも知れないと考えた私は、エクセルで各段ごとに1枚ずつ九九の練習問題を作りました。
紙を半分に折って、2回同じ練習問題を繰り返せるようにしました。

 

1.読み仮名をふり、声に出して取り組ませました

九九練習問題に付けた読み仮名

ちょっと見えずらいのですが、薄い文字で読み仮名をふってあります。
答えを書くだけではなく、

「さんにが6!」
「さざんが9ぅ~!」
と、声に出しながら答えを書くことで“音とリズム”で覚えてもらいます。
人の記憶はリズムや音楽に乗せると残りやすい、と何かで聞いたことがあります。

3の段はこの練習問題を2枚(合計4回)取り組んだら、だいたい覚えられたようでした。

 

2.覚えた段の暗唱

九九の式部分だけ

次は、上の画像のように先ほど解いた練習問題の答えの部分を降って、式の部分だけを見せながら3の段の暗唱をしてもらいました。

「さんいちが3、
さんにが6、
さざんが9・・・」

途中3×6を“さんろく”とか、3×7を“さんなな”等の読み間違いがありつつも、何とか3の段は全部言えました。

 

3.九九カードで確認

九九カード

キチンと順番通りに答える場合は、息子の頭の中で単純に“段の数字(3の段なら3)”を足す作業をするだけなので、本当に覚えたのかどうか分かりません。

そこで小学校の教材である九九カードを使います。
並び順をバラバラにした九九カードで、順番通りでなくても正しく答えられるか確認します。

残念ながら息子はここで指を使って計算し出しましたので、この日の九九練習はここで終わりにしました。
明日は、また手順1の練習プリントに取り組むところから始めようと思います。

 

子どものやる気と強化子

この課題に取り組むに当たり、まず最初に息子自身に相談しました。

・ゆっくりで良いので、九九を覚えてみよう、という事。
・間違っても構わない、という事。
・キチンと頑張れたら強化子(ごほうび)がある、という事。

息子も受け入れてくれ、強化子欲しさに「もっとやる!」「もっとやる!」とどんどん取り組みたがり、この日は予定外でしたが一気に2の段、3の段と取り組みました。
2の段は、九九カードで順不同に出題しても完璧に正しく答えられることが出来るまでになりました。

強化子については賛否があるようなのですが、ウチでは息子が障がいの診断を受けて以来、強化子を使っての行動療法も取り入れつつ、1つづつ問題行動をクリアしてきた経験があり強化子は成功への近道に思えるので使用していますが、本当は学校(担任)からは
「学校で強化子(菓子などのごほうび)が出せないので、家でも物を使わず褒め言葉などで讃える事を強化子としてもらえたら」
と、以前言われたことがあります。

日常の中では毎回食べ物の強化子は与えておらず、一緒に喜んだり抱きしめたり「すごいねー!!」と称賛して良い行動の強化につなげるよう気を付けていますが、今回のように単純に良い行動だけでなくプラスαでの頑張りを必要とする場合は、菓子など食べ物での強化子はやる気を引き出すのに分かりやすく大きな原動力になります。
都度、子どもの様子を見ながら適度に調整して上手に強化子を利用して行けば良いんじゃないか、と思います。

 

※読んで頂いた方へ

お辞儀をする女性

記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました。

今回の九九を覚えさせる方法は、あくまでも私個人がこんな方法で取り組んでます、という紹介の1つに過ぎません。
専門家の指導を受けたやり方でもないので、その点をご理解頂きますようお願い申し上げます。



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